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解釈:vivi
お久しぶりの解釈です。
今回はハチさんが米津玄師名義になって初めて作成したアルバムからの一曲です。
個人的な解釈です。ご本人様とは関係ありません。

( )……注釈、説明
「」…引用

「vivi」
https://youtu.be/W-Tun8O-Tjk
presented by 米津玄師

---

上手く伝わらないことが悲しくて、口にするのを諦めた言葉は
だけどその日からずっと胸の中で引っ掛かっていて

上手く伝わらないことに苛立って、探すのをやめた言葉は
きっともう見つからないだろう


大切な事はいつも
言葉にしようとするとあやふやになって
形にしようとすると嘘臭くなって
あなたに伝えるのに丁度いい表現なんて1つも見つけられなくて
あぁ、なんて不甲斐ないんだろう


「愛してるよ、ビビ」だけど
明日になれば
僕はあなたとサヨナラしようと思う
色を失うように、何も感じなくなっていくこの街を
鈍感なこの街を
あなたとともに置いて行くのさ

(灰になりそうな→灰色になりそうな→色を失いそうな→何も感じなくなっていく)
(まどろむ街→色々な事があやふやな中にある街)

(AメロとBメロの歌詞から、『僕』は『あなた』や『街』の人々よりも感受性が高くて神経質であるために、自分の気持ちや頭に描いたものを適切に伝えられない事にいつも苛立っていて、また、伝えられなかった事を引き摺っているのかなと思いました。
なので、「灰になりそうな まどろむ街」というのは、そんな『僕』の目に映る街の状況(=『言葉』やその奥にある気持ちに対して鈍感でいる街の様子)を表しているのではないかと思い、このような意訳としました。)

(動画についての解釈ですが、『僕』の心象風景という解釈でいます。
少し歪な『僕』と、仔犬のように素直で可愛い『ビビ』。『ビビ』の傍にいながら、いつもどこかで孤独を感じている『僕』。『ビビ』が泣いていても何も伝えてあげられず、それが悲しくて、一層孤独に堕ちていく気持ちになる。そして、彼女から離れようと決めた『僕』と、それを受け入れて少しだけ泣く『ビビ』。
という解釈です。)



最後にあなたに手紙を渡そうと思って
今、色々な事を振り返っている

思い出はどれも美しいけれども
だからこそ、胸の中にひっそりとしまっておければいいね


なのにどうして、言葉にしたくなって
手垢で汚してまで
伝えたかった事を見失ってまで
僕は今、手紙に書いているんだろう

(「鉛みたいな嘘に変えてまで」→嘘に変わっていくのは「いろいろと思い出した」事→(1番の『僕』の性格の解釈を前提として)思い出から切り出した想いを上手に表す事が出来ずに言葉を取り繕うけれど、文字を重ねるほどに思い出そのものが自分の中で輝きを失って形を変えていってしまうように感じる状況)
(「行方のない鳥になってまで」→どこに向かえばいいのか分からないまま飛んでいる→伝えたい事を見失ったまま筆だけが進んでいる状況の比喩)


ねぇ

「愛してるよ、ビビ」
『今日の僕ら』が『今日』の中でしか生きられないように、
思い出の中の僕たちもあの日の中にしか居ないんだ
だから、こんな話も手紙も
忘れておくれ
伝えたいことは、そこには一つもないから



自意識が染み出していく
死んでゆく自分の感性に、苛立ちばかりが浮き上がる
伝えられない愛情と
浮き足立った寂しさが…

忙しなく注意を促している
”街から純粋なものが消えていく”
泣いているように己を絞り出す
もう一人の僕が、静かに僕を見る


思い通りにならない心を持て余しながら
それでも、あなたがいたからここまで歩いてこれたんだ


だけど


だから、

「愛してるよ、ビビ」
明日になれば、
僕はあなたとお別れしなくちゃいけない
色を失っていくこの街を
とても優しくて鈍感なこの街をーーーあなたを
いつか傷つけてしまう前に、僕は明日出ていくよ

言葉を吐いて
身体に触れて
今日まで来たのにそれでも僕はあなたに何も伝えてあげられない
「愛してるよ、ビビ」
「愛してるよ、ビビ」
だから、さよなら
あなたに会えて、心から良かった

---

「溶け出した琥珀の色」から「魚が静かに僕を見る」までは、実は解釈が済んでいません。
恐らく、この曲の収録アルバム「diorama」の中の他の曲の中で使われている言葉を持って来ているのだとは思うのですが…。
ので、そこに当たる箇所は前後の解釈から、何となくそうかなと思う言葉を持って来ています。

最後の一文は、本当は『いつかどうしようもなく、お互いを傷つけてしまう前に』とするはずだったのですが、この曲の1番のテーマは『不器用な『僕』だけど、それでも『彼女』を一生懸命に愛していた』という僕の気持ちだと思うので、歌詞の対訳としては外れますが、総体の意訳としてあのようにしました。

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【2017/09/28 00:53 】 | 解釈 | 有り難いご意見(0)
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